梅子のホームばい
自己紹介ばい
よもやま掲示板ばい
日記ばい
フリマ
底値コム
旅の友
駅弁情報
相互リンク
歌舞伎
散文・韻文
書のおと
雑学のおと
スターリン・ジョーク
バックナンバー
カウンター

※梅子がバイヤーになって大活躍(?)してます。よろしくネ。
Amazon.co.jp アソシエイト
※皆様、貧乏な梅子に愛の手を(;_;)…↑で本買ってネ
『スターリン・ジョーク』平井吉夫編 河出書房新社  
審判
粛清裁判中の1エピソード。カール・ラディックは自分に割り当てられたお仕着せの国選弁護人の”弁護陳述”に業を煮やして、こう叫んだ。
「きみほどひどい悪党に会ったのは、生まれて初めてだ!」
ソヴィエト連邦検事総長、モスクワ見世物裁判でつねに原告をつとめたアンドレイ・ヴィシンスキーが、これを聞きとがめ、ラディックをたしなめた。
「黙りなさい、被告人。私がここにいることを忘れないように。」(p.44)
報酬
聞いたか。 プラウダが最優秀のジョークに検証を出したんだってさ。一等賞=二十年。(p.49)
ポーランド軍団3
一九四四年、ソ連軍はポーランド東部をナチス軍から解放し、その他のポーランド人に志願して従軍するよう呼びかけた。
ソ連将校が一人のポーランド人を説得している。
「どうして、いっしょに闘わないんだ。わが軍の的はナチスで、ポーランドの解放のために闘っているというのに」
「タワリシチ、あんたは二匹の犬が一本の骨を取りっこして喧嘩しているのを見たことがありますかい?」
「ああ、よく見るね」
「骨がいっしょに闘いましたかい?」(p.66)
判決
一人の労働者が居酒屋で、酔ったいきおいで叫んだ。
「ラコシは馬鹿もんだ!」
ただちに逮捕、裁判。
判決。
禁錮三週間−名誉毀損罪
懲役十五年−国家機密漏洩罪(p.106)
挑発
ドレースデンのノイマン夫人が殺人教唆で逮捕された。
夫人はウルプリヒトの誕生日にあたり、次のような祝賀の手紙を書いた。
「同志ウルプリヒト、あなたの六十回目の誕生日にあたって、あなたに寄せられている全人民の希望を、心から表明いたします」(p.108)
現場
一九五六年二月、ソ連共産党第二〇回党大会で個人崇拝が弾劾された。フルシチョフはスターリン時代の数々の犯罪を暴露する。だが人々は自問した。こんな悪行がどうして可能だったのか?スターリンの犯罪を言いつのっている連中は、そのとき、どこにいたのか?
ある党集会でフルシチョフが演説した。若い活動家が遠くから野次をとばした。
「そりゃ、けっこうだ、ニキタ・セルゲイェヴィッチ。いま、あんたはスターリンの犯罪を暴露している。だけど、あのころ、あんたがたは、いったいどこにいたんだい」
フルシチョフは立ち上がり、威すように怒鳴りつける。
「いま質問したのはだれだ!」
会場は沈黙。フルシチョフはかさねて大声をはりあげる。
「これが最後だ。質問したのはだれだ!」
しばらく会場をにらみ回したあと、フルシチョフはおだやかに言った。
「同志諸君、きみたちは、われわれが当時どこにいたのか知りたがっている。ここに、答えがある。ここに、いまきみたちがいるところにだ。」(p.140)
バルドー
ブリジット・バルドーが東ドイツを訪問して、ウルプリヒトに会った。
「フロイライン・バルドー、なにか私でお役に立てることは、ありませんかな」とウルプリヒト。
「ええ、ありますわ。ムッシュ」とバルドーがお色気たっぷりに答える。「私の願いは一つだけ。壁をとりはらって、あなたのお国の全国民に、国境を開いて下されば嬉しいわ」
「あっは、フロイライン!可愛いことを言われる。あなたは私と二人だけになりたいのですな」(p.180)
人民の海
ソ中戦争勃発!ソ連軍は開戦第一日目に千万人の中国兵を捕虜にした。二日目はなんと五千万。三日目に、ソ連政府は北京から最後通牒を受け取った。
「降伏せよ。さもなければ、明日は少なくとも三億人の捕虜を送るであろう」(p.185)
科学的社会主義
カール・マルクスとフリードリヒ・エンゲルスは、本当に科学者であろうか?
ちがう。本当に科学者なら、社会主義を、まず動物実験していたであろう。(p.211)
歴史的発展段階
ワルシャワ大学の学生がイデオロギー・テストを受ける。
「資本主義はいかなる発展段階にあるか?」
「資本主義は絶壁のふちに立っています」
「よろしい。では、社会主義はいかなる発展段階なのか?」
「社会主義は、資本主義の次の段階です」(P.221)
賃金格差
ユーゴスラヴィア外相ポポヴィッチがワシントンを訪問して、ケネディと会談した。
「アメリカの労働者は平均して、どのくらい稼ぎますか?」とポポヴィッチがたずねる。
「週に七十から百二十ドルの間ですな」とケネディが答える。
「生活費はどれぐらいかかりますか?」
「三十から五十ドルかな」
「すると賃金と生活費の差額はどうするんです?」
「それは、政府の知ったことではない。アメリカは自由な国ですからな。ところで、ユーゴスラヴィアの労働者は週にどれくらい稼ぎますか?」とケネディ。
「三千から七千ディナールの間ですな」とポポヴィッチ。
「では、生活費はどれくらいかかりますか?」
「五千から一万ディナールぐらいでしょう」
「すると、その差額はどうするんです?」
「それは、政府の知ったことではない。ユーゴスラヴィアは自由な国ですからな」(p.227)
新聞1
「どうだい、暮らし向きは?」
「すばらしいよ」
「新聞は読んでるか?」
「あたりまえさ。新聞を読まないで、どうして、おれの暮らし向きがすばらしいってことがわかるんだ?」(p.243)
文芸問題
偉大な詩人ヴラジミール・マヤコフスキーが自殺し、最後の言葉も知られているというのは本当ですか?
本当である。マヤコフスキーは自殺したのである。最後の言葉も知られていので、ここに引用する。「同志、ぼくは共産主義者だ、撃つな!」(p.249)
人物問題
フルシチョフとブレジネフの相違はなんですか?
相違はない。ただ、ブレジネフはそのことに、まだ気づいていない。(p.251)
人相問題
スターリンとブレジネフの相違はなんですか?
原則的には相違はない。ただし、ブレジネフは髭を眼の上に生やしている。(p.251)
新聞問題
新聞紙で象を包むことができるでしょうか?
原則的にはできない。ただし、プラウダがブレジネフの演説を掲載すれば、可能である。(p.251)
 
Home | 自己紹介 | よもやま掲示板 | だじゃれんじゃー | 情報収集掲示板 | 日記 | お問い合せ
Copyright (C) 2001-2008 Umeko. All Rights Reserved.
inserted by FC2 system